小口川への道(その1) [トロッコ]
富山県の山中にある水口建設小口川資材運搬軌道。
ここを知ったのはレールマガジンの記事だったと思う。
その後、別の本や写真集を見つけ、訪問を決意する。
富山地方電鉄の終点立山駅の一つ前、有峰口駅で下車。
ここから小口川への道が始まる。
撮影に行った平成6年当時、まだ小口川の軌道に至る林道は工事中で
工事中や通行止めの案内看板が出ていた。
途中にあるトンネルは、明かりもなく真っ暗だった。
現在は、有峰林道小口川線として有峰ダムまで開通している。
軌道はその林道の途中にある小口川第二発電所から山に入り、
約200m索道により高度をかせいだ後に姿を現わす。
そこから奥の小口川第三発電所までの資材輸送が軌道の役割である。
さて、駅からこの索道までは徒歩2時間半ほどかかったと思う。
残暑厳しい中、実際にまだ軌道が残っているのか、
そしてトロッコは走っているのかはっきりしないままの道のりはかなり不安だった。
索道の起点から終点まで、つづら折りの山道を登る。
30分くらいかかったかな?
ちょっと記憶がはっきりしないがなんとか登り切る。
登り切ると、廃軌道が山へと続いている。
この写真は、索道から少し歩き、来た道を振り返って撮影。
軌道は上流に向かい左側が谷になっている。
この廃軌道、轍があることからわかるように、現在は車が走っている。
そして、轍がしっかりしていることから、この道が使われていることがわかる。
緑と轍の境界に、レールがそのまま残っているのがわかるかな?
こちらはちょっとわかりにくいが、ところどころにレールがのぞいている。
そして、姿を現したのは古いトラック。
索道からこのトラックで、軌道の起点まで荷物を運ぶ。
このトラックはどうやってここまで運び上げたのだろうか。
トラックの先から軌道が始まる。
起点には重量物積載用のクレーンが設置されている。
起点から進みながら撮ったのが、前回のブログの写真です。
そして、しばらくいくと側線が現れる。
以前は交換可能な場所で、車庫まであったらしい。
いまは平トロが休んでいる。
すでにここまで来ると、軌道が生きていることがはっきりする。
たとえ、動いている写真が撮れなくても、この光景だけでも満足だった。
そして、さらに進むと、機関車が姿を現した。
この日、軌道の補修作業が行われていて、機関車は動いていた。
ちょうど現場の方が休憩中で、撮影の許可を得る。
「こんな山奥までわざわざ撮影に来るのは年に数人だよ」と言われた。
毎日動いているわけではなく、ちょうどいいタイミングだったらしい。
正面にまわって機関車を撮る。
この機関車、現地ではエンジンと呼ばれる。
ここからは、当ブログでもエンジンと書きます。
さて、立派なトロッコを想像していた方はびっくりでしょう。
酒井や加藤、北陸といったトロッコメーカーを期待していた方にはがっかりかな?
エンジンと呼ばれるこの車両、同じ形式はなく世界にこの1台。
夏の暑さ対策で、全面にファンを付け、ボンネットには木材をはさんで隙間をあけている。
見ての通り、車からの改造です。
次回は、この先の作業風景やエンジンにもう少しスポットをあてていきます。
ここを知ったのはレールマガジンの記事だったと思う。
その後、別の本や写真集を見つけ、訪問を決意する。
富山地方電鉄の終点立山駅の一つ前、有峰口駅で下車。
ここから小口川への道が始まる。
撮影に行った平成6年当時、まだ小口川の軌道に至る林道は工事中で
工事中や通行止めの案内看板が出ていた。
途中にあるトンネルは、明かりもなく真っ暗だった。
現在は、有峰林道小口川線として有峰ダムまで開通している。
軌道はその林道の途中にある小口川第二発電所から山に入り、
約200m索道により高度をかせいだ後に姿を現わす。
そこから奥の小口川第三発電所までの資材輸送が軌道の役割である。
さて、駅からこの索道までは徒歩2時間半ほどかかったと思う。
残暑厳しい中、実際にまだ軌道が残っているのか、
そしてトロッコは走っているのかはっきりしないままの道のりはかなり不安だった。
索道の起点から終点まで、つづら折りの山道を登る。
30分くらいかかったかな?
ちょっと記憶がはっきりしないがなんとか登り切る。
登り切ると、廃軌道が山へと続いている。
この写真は、索道から少し歩き、来た道を振り返って撮影。
軌道は上流に向かい左側が谷になっている。
この廃軌道、轍があることからわかるように、現在は車が走っている。
そして、轍がしっかりしていることから、この道が使われていることがわかる。
緑と轍の境界に、レールがそのまま残っているのがわかるかな?
こちらはちょっとわかりにくいが、ところどころにレールがのぞいている。
そして、姿を現したのは古いトラック。
索道からこのトラックで、軌道の起点まで荷物を運ぶ。
このトラックはどうやってここまで運び上げたのだろうか。
トラックの先から軌道が始まる。
起点には重量物積載用のクレーンが設置されている。
起点から進みながら撮ったのが、前回のブログの写真です。
そして、しばらくいくと側線が現れる。
以前は交換可能な場所で、車庫まであったらしい。
いまは平トロが休んでいる。
すでにここまで来ると、軌道が生きていることがはっきりする。
たとえ、動いている写真が撮れなくても、この光景だけでも満足だった。
そして、さらに進むと、機関車が姿を現した。
この日、軌道の補修作業が行われていて、機関車は動いていた。
ちょうど現場の方が休憩中で、撮影の許可を得る。
「こんな山奥までわざわざ撮影に来るのは年に数人だよ」と言われた。
毎日動いているわけではなく、ちょうどいいタイミングだったらしい。
正面にまわって機関車を撮る。
この機関車、現地ではエンジンと呼ばれる。
ここからは、当ブログでもエンジンと書きます。
さて、立派なトロッコを想像していた方はびっくりでしょう。
酒井や加藤、北陸といったトロッコメーカーを期待していた方にはがっかりかな?
エンジンと呼ばれるこの車両、同じ形式はなく世界にこの1台。
夏の暑さ対策で、全面にファンを付け、ボンネットには木材をはさんで隙間をあけている。
見ての通り、車からの改造です。
次回は、この先の作業風景やエンジンにもう少しスポットをあてていきます。
こうして見るとやっぱりトロッコですね。
おじさんが座ってるので大きさがわかりやすくて良いです。
しかし、ここは徒歩で行くしかないのでしょうか?
夏場の散策はちょっときつそうですね。
でも、見てみたい
by 響 (2008-07-25 03:14)
これはすごい!
おじさんも、カメラを持った人が来たらびっくりでしょう。
山の中を歩いて訪ねた甲斐がありましたね。
by manamana (2008-07-25 06:05)
すごい山奥なんですね。
乗ってみたいけど一般の人は乗れないのでしょうか。
by atom (2008-07-25 08:00)
なんと素晴らしい.レールが小さいので,相対的にゲージが広く見える
のですね.
ちゃんとポイントまであって,まるで模型のようです.
続きを楽しみにしております.
by EF65-1111 (2008-07-25 12:10)
響さん
索道の起点までは車両で行けますが、そこから30~45分くらいは
山道を歩くことになると思います。
また、今も確実に走っているという保証がないのが、痛いところです。
確実なところでは、富山地方電鉄の終点立山駅前にある
立山砂防軌道でしょうか。
軌道内進入はできませんが、起点は撮れると思います。
自分はこの小口川の翌日に立山砂防の撮影をしましたが、
いまとは線路配置は違うようです。
manamanaさん
ほんと苦労して行った甲斐がありました。
いままでの鉄道撮影の中では、一番思い出に残るベスト撮影地でした。
atomさん
索道の起点まで車で行けば、それほど大変ではないかもしれません。
でも、よっぽど好きでないと行かないかな。
車両も独特ですからね。
EF65-1111さん
廃軌道の方はもっと規格の低い線路でしたが、
昔はよく脱線したようです。
帰路はバック運転となるので、空トロには脱線予防に
人が乗ります。自分も乗せてもらいました。
by しおつ (2008-07-25 21:41)
booさん、yookoさん、uranさん、奥津軽さん
skullmaniaさん、masakingさん、kojirouさん
niceありがとうございます。
by しおつ (2008-07-25 21:43)
こりゃ、たまらないな〜
単車だったら近くまで行けますかね?(楽、考えてる・・・笑
by FTドルフィン (2008-07-26 13:22)
莫大な費用を投じて道路を整備するよりも、ナローゲージを存続させたほうが、用途から考えると現実的なのでしょう(推定)
by yogawa55はやぶさ (2008-07-26 14:19)
FTドルフィンさん
単車でも、降りてから30~45分くらいは登山になります。
でも林道も開通しているのでツーリングにはいいところかも。
yogawa55はやぶささん
対岸に林道はできたものの、ここまでは谷が深くて大変なようです。
ここも、冬期歩道がある関係で道を拡張できず、トロッコが残っているそうです。
Krauseさん
niceありがとうございます。
by しおつ (2008-07-26 21:05)