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立山の朝 [トロッコ]

ブログタイトルだけを見ると立山の山々の朝の風景を想像してしまいますが、
鉄道ブログですからネタは鉄道です。

富山駅付近のビジネスホテルに前泊して、富山地鉄でここに向かったは何時だったかな?
富山地方鉄道立山駅で下車してすぐ、立山砂防軌道千寿ヶ原の朝。
撮影は平成6年9月。
まだ車両の動きのない早朝、まずは車庫横の廃車体?を撮影。
貨車、機関車、モーターカー。ナロー好きにはたまらない光景。
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車庫のシャッターが開くと慌ただしく出庫準備が始まっていきました。
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機関車は続々動き出していきます。
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そして、それぞれ人車や貨車を連結。
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資材積み込み線では、貨車に荷物が積み込まれていきます。
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各々人車や貨車を連結した機関車は山(水谷)を目指して上っていきます。
軌道内は立ち入り禁止ですが、千寿ヶ原からもスイッチバックを見ることができます。
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こちらは山から下りてきた列車ですね。機関車が逆向きに付いています。
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スイッチバックを下りてきて千寿ヶ原へと入ってきました。
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路線内立ち入り禁止ですが、見学会に申し込めば列車に乗り水谷まで行くことができます。
かなりの倍率で、天候によって中止もあるとかで、ハードルが高いですが。
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千寿ヶ原での撮影を終えて帰路につく前に富山地鉄も撮影。
この編成は現在すでに引退しているモハ14784+クハ183の地鉄オリジナル車。
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立山砂防軌道での撮影は朝だけでこの後どこへ向かったのかなあ?
この時の撮影行は前日のこちらがメインでした。
立山砂防軌道に近いけどあまり知られていない水口建設小口川資材運搬軌道。
こちらの路線は以前掲載済みですので、よろしかったらご覧ください。
トロッコのカテゴリーに入っています。
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小口川への道(最終回) [トロッコ]

また前回の書き込みから時間が経ってしまいました。
前回(その2)はこちら

最初は、前回に続き、荷物を取りにいくエンジンに同行しながら撮影した写真。
途中、こんなコンクリートの壁の脇を進みます。
この中には冬期歩道があり、この壁のおかげで道を拡張できず
軌道がいまなお現役でいられるようです。
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起点につくとトラックで索道まで荷物を取りに向かいます。
その間自分はここでエンジンとともに待機。
この時はけっこうスズメバチが飛んでいて、ちょっと怖かったです。
こんな山ですから熊もいるようで、作業をされてる皆さんは
熊よけの鈴をつけていました。
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トラックが戻ってくると、荷物の積み込みをお手伝いしたので、
その間に写真はありません。
もっとトラックも撮っておけば良かったなあ。

合宿所まで、荷物を積んだトロッコに乗って戻ってきました。
そしてまた軌道保守作業が始まっていました。
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こちらは、午後お休み中の2号機。
番号のないもう一両より、こちらのほうが古いようです。
この場所はヘリポートになります。
ただ、料金が高いのであまりヘリコプターは使わないそうです。
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こちらは2号機のアップ。
だいぶ錆が出ていますが現役です。
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軌道の終点は、発電所施設の脇になります。
ここから先は祐延ダムまで徒歩での移動になります。
実際に行った方の記事を読むと片道延々4時間とか。
現在は林道が延びて終点の祐延ダムまで車で行けるようです。
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お世話になった合宿所の写真はまともに撮っていませんでした。
わずかに2号機を撮影した写真の後ろにちらっと写っていました。
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何時頃まで撮影していたのかなあ。
いまのデジカメだと撮影データも記録されますが、
この頃はポジフィルムでの撮影。
時間までは記録していませんでしたが夕方近く、トロッコを囲み
合宿所に残る人、山から戻る人、作業を終えしばし談笑中。
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この後、帰路に付くトロッコに乗せていただき、
さらに車で駅まで送っていただきました。
行きは3時間以上かかった道のりも、帰りはあっという間でした。
小口川での撮影は、いままで、撮影してきた中で、
一番楽しかった撮影行となりました。
いまもなお、この経験を越える撮影はありません。

小口川への道(その2) [トロッコ]

前回の小口川の記事からだいぶ経ってしまいました。
エンジンにたどり着き、やっと本題の撮影開始です。
軌道保守作業に同行させてもらいながら撮影です。
晩秋から5月頃までは、雪で軌道は閉ざされてしまうそうです。
富山県山中ですから、雪も深いのでしょうか。
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エンジンにはハンドルがついています。
でも、線路を走っているので、ハンドルとしての役目はありません。
コラムシフトの関係で残っているのと、バック運転の時、
つかまっていると運転しやすいとのこと。
発電所から、起点に戻るときはずっとバックですからね。
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午前の作業が終わり、エンジンは一旦合宿所のある発電所まで行きます。
「昼飯食ってけ〜」と言われ、合宿所にお邪魔することになりました。
すると、こちらにもエンジンが一台いました。
側面に大きく2と書かれています。
合宿所にあがる階段から撮影しました。画面左奥がダムです。
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お昼をごちそうになり、ちょっと施設を案内してもらっていると、
「これから荷物を取りに行くけど一緒に行くか〜」と声が掛かり
同行させてもらうことになりました。
平トロに乗せてもらい、撮影したい場所があったら止めてくれるとのこと。
途中何度か止めてもらいながら起点に向かいました。
こちらは、交換所。たぶん交換することはないと思いますが。
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こちらは当軌道一番の撮影ポイントであるΩカーブですが、
広角レンズを持っていかなかったので、全体は撮れませんでした。
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そして、その3に続く

その1はこちら

小口川への道(その1) [トロッコ]

富山県の山中にある水口建設小口川資材運搬軌道。
ここを知ったのはレールマガジンの記事だったと思う。
その後、別の本や写真集を見つけ、訪問を決意する。

富山地方電鉄の終点立山駅の一つ前、有峰口駅で下車。
ここから小口川への道が始まる。
撮影に行った平成6年当時、まだ小口川の軌道に至る林道は工事中で
工事中や通行止めの案内看板が出ていた。
途中にあるトンネルは、明かりもなく真っ暗だった。
現在は、有峰林道小口川線として有峰ダムまで開通している。
軌道はその林道の途中にある小口川第二発電所から山に入り、
約200m索道により高度をかせいだ後に姿を現わす。
そこから奥の小口川第三発電所までの資材輸送が軌道の役割である。

さて、駅からこの索道までは徒歩2時間半ほどかかったと思う。
残暑厳しい中、実際にまだ軌道が残っているのか、
そしてトロッコは走っているのかはっきりしないままの道のりはかなり不安だった。
索道の起点から終点まで、つづら折りの山道を登る。
30分くらいかかったかな?
ちょっと記憶がはっきりしないがなんとか登り切る。
登り切ると、廃軌道が山へと続いている。
この写真は、索道から少し歩き、来た道を振り返って撮影。
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軌道は上流に向かい左側が谷になっている。
この廃軌道、轍があることからわかるように、現在は車が走っている。
そして、轍がしっかりしていることから、この道が使われていることがわかる。
緑と轍の境界に、レールがそのまま残っているのがわかるかな?

こちらはちょっとわかりにくいが、ところどころにレールがのぞいている。
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そして、姿を現したのは古いトラック。
索道からこのトラックで、軌道の起点まで荷物を運ぶ。
このトラックはどうやってここまで運び上げたのだろうか。
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トラックの先から軌道が始まる。
起点には重量物積載用のクレーンが設置されている。
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起点から進みながら撮ったのが、前回のブログの写真です。
そして、しばらくいくと側線が現れる。
以前は交換可能な場所で、車庫まであったらしい。
いまは平トロが休んでいる。
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すでにここまで来ると、軌道が生きていることがはっきりする。
たとえ、動いている写真が撮れなくても、この光景だけでも満足だった。

そして、さらに進むと、機関車が姿を現した。
この日、軌道の補修作業が行われていて、機関車は動いていた。
ちょうど現場の方が休憩中で、撮影の許可を得る。
「こんな山奥までわざわざ撮影に来るのは年に数人だよ」と言われた。
毎日動いているわけではなく、ちょうどいいタイミングだったらしい。
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正面にまわって機関車を撮る。
この機関車、現地ではエンジンと呼ばれる。
ここからは、当ブログでもエンジンと書きます。
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さて、立派なトロッコを想像していた方はびっくりでしょう。
酒井や加藤、北陸といったトロッコメーカーを期待していた方にはがっかりかな?
エンジンと呼ばれるこの車両、同じ形式はなく世界にこの1台。
夏の暑さ対策で、全面にファンを付け、ボンネットには木材をはさんで隙間をあけている。
見ての通り、車からの改造です。
次回は、この先の作業風景やエンジンにもう少しスポットをあてていきます。




線路は続くよどこまでも? [トロッコ]

富山県の山中にへろへろとのびる軌道。
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富山県内のトロッコというと、黒部峡谷鉄道や立山砂防軌道が有名です。
こちらは、一般にはあまり知られることもなくひっそりと山中にのびる軌道。
水口建設小口川資材運搬軌道。
これから何回か、この軌道を紹介していきたいと思います。
撮影は平成6(1994)年9月です。
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